教え方が下手な上司にありがちな特徴
職場で上司や先輩の指導が要領を得ず「仕事を覚えられない」と不安やストレスを抱えているという声を転職相談で伺います。今回の転職コラムでは、教え方が下手な上司の特徴とその対策についてご紹介します。
共感能力が低い、サイコパス系の上司
「相手の視点で考えられない」共感能力の低い上司に多く見受けられます。自分(上司)のできることは相手もできて当然だと思っており、自らの努力で結果を出してきた自負から、当たり前の基準が高いです。また、聞き手が理解するために必要な前提を省略しがちです。
自分の感覚で仕事をこなす、非言語タイプ系の上司
ひらめきや本能で仕事をこなすタイプの上司は説明が下手なことが多いです。自分一人で完結できる仕事は問題なくこなせる反面、言語化・体系化を苦手としています。教えようという情熱は伝わってくるのですが、あくまで上司の感覚で話すため、聞き手(部下)は理解に苦しむことがしばしばあります。
教え方が分からない、見て覚えろ系の上司
「なぜ部下が理解できないのか分からない」苦労知らずの上司にありがちなパターンです。上司本人が器用であることが多く、マニュアルが整備されていない環境や見て覚えることが当然だと思っています。研修などでレクチャーされた経験も乏しいため、そもそも教え方が分からないという場合も少なくありません。
教わる側の心構え
仕事は受け身ではなく、自ら学ぶものと考える
前提として、上司や先輩は指導のプロ(講師)ではありません。また仕事中に教わることは、給料をもらいながら教育を受けていることになります。もし個人事業主やフルコミッション(成功報酬型)の仕事であれば、研修は自己負担で受ける必要があります。そういう意味で、謙虚な姿勢は忘れてはならないと思います。
自分に近いタイプの先輩を真似る
教えて貰うことが困難な環境であれば、あなたと性質が近いタイプの先輩の仕事ぶりを真似たり、その先輩に指導を仰ぐのも手です。自分とタイプが近い人の仕事のやり方は、無理せず取り入れることができます。
実績を認められると周りの目も変わる
職場には「結果を出さない奴を認めない」という考えの人もいます。こういった場合は言葉や態度はあまり関係なく、とにかく実績を出すことが最も効果的です。実力を認められた途端、心を開く人もいます。ガムシャラに努力してみるのも戦略としては悪くありません。
転職して環境を変える(最終手段)
嫌いなことで成功できるほど世の中は甘くありません。「成長したい」「もっと上手くなりたい」という上昇志向・プライドを持てる仕事かどうかも重要です。今一度あなた自身が今の仕事をどのような目的や動機で始めたのか顧みるのも良いでしょう。
とはいえあまりに理不尽な仕打ちをうける環境であれば、思い切って転職活動を始めてみましょう。社外に目を向けることで視野が広がり、仕事の取り組み方も変わってくる可能性があります。