転職先の新しい職場で実践したい「教わる側の心得」

転職先の新しい職場で実践したい「教わる側の心得」

「社内教育に不満」という転職理由を挙げる求職者は少なくありません。かたや教育指導する企業側も、新人教育に手を焼いているという話も聞きます。客観的にみると双方に問題はあるようです。今回のコラムでは新しい職場で活躍するための「教わる側の心得」をご紹介します。

指導する側・教わる側、それぞれの不満

お互いの言い分をまとめると次のような点です。

教わる側(新人)の不満

  • そもそも教えてくれない
  • 見て覚えろという空気
  • 業務マニュアルがない
  • 自主的にやろうとした事を余計な事だと叱責された

指導する側(企業)の不満

  • 自分で考えようとしない
  • 仕事に受け身
  • 分かったふりをする
  • 返事をしない、理解したか態度をハッキリしない

教わる側が行うべき対応

それぞれの不満をふまえたうえで、教わる側としてはどのような心構えが求められるのでしょうか。今回は3つのポイントを記します。

1.メモを取る

そもそも人間の記憶力は頼りないもので、仕事上のミスは「忘れた」ことによるものが大半です。記憶に関する研究(エビングハウスの忘却曲線)では「完全に記憶した」と思っても、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れるという実験結果があります。※1

聞く姿勢が伝わる

メモを取ることは、相手に話を聞いている姿勢をアピールする意味でも有効です。「同じ事を2度聞かないように私は工夫しています」というパフォーマンスにも繋がります。

2.分からない事はその場で確認する

”聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”という格言のとおり、知ったかぶりせずに分からないことは確認をすべきです。仕事は一人で完結できません。知らずに行っていたことが原因で、のちに重大なミスや手戻りに発展する危険があります。

分からないことに気づいたら、まず調べてみる

上司や先輩の「何でも聞いてね」を鵜呑みにしてはいけません。質問の内容や仕方によっては、鬱陶しさを出してくる人もいます。まずはインターネット検索、過去の資料、マニュアルで疑問点が解決できる可能性を考えます。

それでも答えにたどり着かない、あるいは自分だけで結論を出せないこと(たとえば社内で稟議が必要な案件)は、相談ベースで上司先輩に確認すると良いでしょう。また「私は△△という理由で〇〇という考えです」などと自分の意見も添えると、受け身ではなく考えている姿勢が伝わります。

3.教えられた内容を確認する

「この内容で合っていますか?」というスタンスで、教えられた内容をさりげなく要約してみるのも手です。例えるなら、飲食店で注文内容を確認する店員さんのイメージです。

指導する側は、伝えたい内容が相手に理解されていないことを恐れています。そこで確認を挟むことで、指導内容の解像度が上がると同時に「ちゃんと伝わっているな」ということが上司先輩に伝わり、信頼関係の構築にも繋がります。

当たり前を徹底する

その他、自発的にプラスαの仕事をする際には「何のため」「どんなメリットがあるか」を明確にしましょう。失敗や叱責があった場合は、客観的に分析を行って次に活かすことを意識します。教えてくれたことへの感謝の気持ちを伝えることも重要です。

まとめ

新卒採用と中途採用の大きな違いは”即戦力性”です。中途採用者は早く戦力になる事を期待されています。業務中に教えてもらうという意味では、自覚を持った行動が必要です。教える側も人間ですから、指導する相手の気持ちも考えて行動した方がより建設的に学ぶ事が出来ると思います。

しかしながら、教育側の性格や企業体制の問題でどうしても解決しない事例もあります。そのような場合は、思い切って環境を変える選択肢(転職)も考えた方が良いでしょう。

※1 出典:宇都出雅巳著「図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方」

 

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