転職の悩みを相談しようと思ったときに、誰を思い浮かべるでしょうか。「まだ具体的な転職は考えていないけども、誰かに相談にのって貰いたい」というタイミングで、転職エージェントを思い浮かべる人は、意外と少ないかもしれません。
漠然とした仕事に対する不安は相談できる？
「このまま今の仕事を続けていて良いのだろうか」と思いながらも、具体的な問題点が掴めていなければ、根本的な不安の解消は難しいでしょう。転職エージェントはそのような悩みでも相談に乗ることができます。
たとえば自分は「今の仕事がなんとなく向いていない気がする…」「行き詰まりや限界を感じる」と思うのであれば、
- 仕事が向いていないと感じる具体的な状況とは？
- 今の仕事を選んだきっかけは何か？
- 仕事の楽しさ・やりがいを感じる瞬間はどんなときか？
- どうなれば現状よりも良いと思えるか？そのためにできることは何か？
などを整理して考えていくことも必要かもしれません。これらの作業は一人でやることもできますが、専門家の力を借りることで向き合いやすくなります。
転職を考えているが一歩を踏み出せないときは相談できる？
転職の一歩を踏み出せない原因は、意思決定のための情報が不足しているかもしれません。たとえば「自分には大した経験がないから転職はできない」「年齢が〇歳だから転職は無理だろう」といった先入観で諦めてしまっている人は一定数いるように感じます。
一方で、あなたの経験をどう評価するかは企業の判断によります。また40代・50代であっても転職に至る事例も当然あります。はたして転職市場にニーズがあるのか？といった疑問に、客観的なアドバイスを提示することも可能です。
転機に向けた準備段階でも相談できる？
ライフイベントなど転機の訪れも相談をお勧めするタイミングです。たとえば「結婚を機に転居することが決まっている」などの場合、転機に向けた準備を進めることで、より納得のいくキャリアの意思決定ができる可能性が高まるでしょう。さまざまな転職相談を伺ってきた専門家だからこそ、あなたの境遇に近い人の事例から何らかのヒントを得られるかもしれません。
仕事が関わる相談は転職エージェントでOK
いかがでしょうか。転職エージェントは仕事に関わる悩みであれば広く相談にのることができます。もちろん悩みの性質や程度によって、心療内科や精神科といった医療機関に相談することが適当な場合もあります。一方で多少の悩みで心療内科や精神科を受診するのは、かなり心理的なハードルが高いと思います。
ここまで転職エージェントに相談するメリットばかりを紹介していますが、あえてデメリットを挙げるとすれば、相談者の転職意欲にかかわらず転職を促す傾向がある点でしょうか。これは立場上、最終的に相談者に転職して貰わないと仕事にならないためです。当然ですが転職を強要するわけではありません。デメリットと呼べるものはそのくらいで費用負担もないので、まずは話してみるだけでも価値を感じて貰えるのはないでしょうか。
