転職で複数の企業への応募は許される?

転職で複数の企業への応募は許される?

転職活動で複数の企業へ同時に応募(併願)することは問題ではなく、離職中の方だと同時に5社以上の併願を行うことも珍しくありません。ただし併願することが一様に正解というわけでなく、併願するメリットと注意点を理解し、ご自身に合ったスタイルで転職活動を進めていくことが大切です。

複数の企業に応募するメリット

  • 短期間で効率の良い転職活動ができる
  • 比較検討を行うことで納得のいく意思決定をしやすい
  • 第一志望に縁が無かった場合の機会損失回避
  • 競合他社を知ることで業界理解が深まる

併願=マイナス評価ではない

併願そのものがマイナス評価になることは、まずありません。採用を熟知している人事担当者からすれば、応募者に併願先の企業があることは想定の範囲内です(ただし伝統的な企業文化を重んじる組織はこの限りではありません)。

面接では併願先の企業について質問されることがあります。この質問には、他社の選考を把握することや、応募者の志向性(転職の軸)を知りたいという意図が含まれています。併願先の企業名を答える必要はありませんが、業界や選考状況は誠実に答えましょう。

併願先に一貫性をもたせる

なぜ併願先にその会社も選んだのか「各社の志望理由に一貫性をもっている」ことを説明できるようにしておくと安心です。たとえば併願先の職種がそれぞれ異なる場合に、職種が異なる理由を説明できないと、一貫性や論理性に欠けている印象を与えてしまいます。

併願の際に注意するポイント

面接が行われるのは基本的に「平日の日中」

在職しながら転職活動をおこなう場合の注意点として、平日の日中に休暇を取得できることが大前提です。なぜならば企業側もオンタイム(日中)に面接をおこないたいと考えているためです。稀に厚意でオフタイム(終業後の夜間など)に対応をしてくれる企業もありますが、当たり前のことではありません。よって併願先の応募社数は、休暇取得に支障のない範囲にコントロールしましょう。スケジュールの調整ができず、1社ずつしか受けることができない状況なのであれば、併願は避けるべきです。

平日の休暇取得が難しい場合

有給休暇などの取得が困難で、平日の日中に面接が組めないという方もいます。せっかく書類選考を通過できても、面接日時を設定ができずにリスケジュールを繰り返すと、志望度が低いとみなされて見送りになることもありえます。このような状況では転職活動が成り立たないので、思い切って離職することも視野に入れる必要があるでしょう。

2次面接に進む場合は、相応の覚悟が必要

面接を2回以上おこなう企業の場合、1次面接を合格(通過)した応募者に対して一定以上の評価や期待を寄せています。企業の人事担当者は採用にむけて社内の関係各位に話を通すなど、方々に働きかけるわけです。人事の言い分を代弁すれば「2次面接は内定承諾を前提として受けて欲しい」になるでしょう。

志望度が下がった併願先は早めの辞退も視野に入れる

併願をしている第二志望以下の企業の場合は、慎重に判断を下す必要が出てきます。1次面接で会社の雰囲気や業務内容を伺ったうえで、志望度が下がってしまい「仮に内定が出たとしても承諾はしない」と感じるのであれば、2次選考に進まず辞退を申し出ることもマナーと言えます。

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内定後の進退の意思表示は速やかに行う

併願すると複数の企業から内定を貰えることも想定されます。選考フローを考慮しながら、応募時期を調整して選考結果の出るタイミングを揃えられることが理想です。しかし選考スピードのコントロールは非常に難しく、各社の内定(雇用条件)が出揃ってから進退の意思決定をしたい場合は、どうしても内定留保をしなければならない企業が出てくることもあるでしょう。

内定留保の期間が長引くほど企業側の心証を損うリスク

内定通知が出てから、遅くとも1週間以内に進退の意思を示すことが通例です。いたずらに先延ばしするのは心証を損なう原因になります。1週間以上の内定留保は、企業側から内定取り下げの措置をとられるリスクもあるため、返答に時間がかかる場合はその理由と見通しを相談すべきです。

転職エージェントを活用して効率よく転職活動を進めよう

応募先が増えることで内定が貰えるチャンスや、ご自身の納得のいく企業に巡り合える可能性が広がります。一方でスケジュール管理が煩雑になるなど負担が増えることも考えなくてはなりません。そこで面接日時の調整や書類応募などのサポート行ってくれる転職エージェントの活用をお勧めしています。

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