営業/接客以外でもコミュニケーション能力は重要
現在の転職市場では製造現場等の普段人と喋らないポジションであってもコミュニケーション能力を求められる事が多々あり、採用判断の重要な要素となっています。
企業側としては「相手の言う事を理解できる人か」「自分の伝えたい事を理解させられる人か」を見ており、組織の中で働く上で問題が無いかを見ています。
よくある誤解として『良く喋る人=コミュニケーション力が高い』と思われがちですが、必ずしもそうではありません。相手の話を良く聞く「傾聴力」、相手に自分の話を理解してもらう「説明力」、相手の気持ちや立場を理解する「共感力」等の要素が合わさり初めてコミュニケーションが高いとなります。
コミュニケーション能力を向上するには
喋る事、聞く事が苦手でもコミュニケーション能力は後天的に身につけられる能力です。以下を参考にして出来る事から始めてみてはいかがでしょうか。
①自分から積極的に挨拶をする
挨拶をされて不快になる人は少なく、積極的に自分から元気に挨拶をしてみましょう。相手からの心象が好転すれば、今まで話辛かった人でもコミュニケーションが取り易くなります。
②結論から話をする
営業経験があれば一度は上司から指摘を受けた事があるかもしれません。質問の答えや経過報告に対して中々必要な情報が出て来ないと、人は苛立ちを覚えてしてしまうものです。端的に結論を述べた後で、相手から質問があれば都度説明を行いましょう。そうする事で自分が話すボリュームも減らしつつ円滑なコミュニケーションが構築できます。
③相手の話に対して相槌やオウム返しのアクション
「傾聴」が苦手な人向け。相手の言葉をそのまま返しつつ少しの言葉を添えて返すか、言葉の区切りで都度頷き等のリアクションを入れてみてください。相手が「話をちゃんと聞いてくれる人だな」と感じたら自然と好感を持たれます。
④相手に分かり易い会話する
自分の会社や業界のみで通用する言葉を多用したり、難しい横文字やビジネス用語を多用したコミュニケーションは不快感を与える事が多々あります。頭が良く思われたい、仕事が出来ると思われたいという心理からの行動の場合に良く発生します。コミュニケーション能力の高い方は相手に合わせた分かり易い説明を心掛けています。専門的な事は一般的に分かり易い事例を出したり、ビジネス用語はしっかりと意味が分かった上で場面を考え使っています。語彙の豊富さや自分の知識レベルが関わってきますので新聞・読書等をして自分を磨いていきましょう。
⑤相手と同じ速度や口調に合わせて話す
自分と似た人物に対して人は共感します。出身地、趣味等で共通の話題がある人とは
距離を詰めるのが早いと感じた経験をされた方も多いと思います。誰しも共通点がある訳ではないですが相手の話す速度や口調に合わせて話をする事を意識してみて下さい。
会話のテンポ・テンションは同じような方に共感性は生まれやすく、円滑なコミュニケーションの手助けとなります。
コミュニケーションは思いやり
コミュニケーションとは自分からベラベラ喋る事では成立せず、相手との「会話のキャッチボール」により初めて成立します。言葉が拙くても相手の事を考え、思いやりを持って接すれば自然と円滑なコミュニケーションは生まれます。苦手だなと思う方はまず相手の話に興味を持つようにし、関心を持つ事から始めてみてください。