奥様がご懐妊、家族の時間を大切にしたいと考えた
Ｓさんは段ボールなどの包装資材を扱うパッケージメーカー【サクラパックス株式会社】様に入社されました。教育業界から異業種への転職を決断したきっかけと、転職後の動向を、入社から約1年が経過したタイミングで伺いました。
Ｑ．転職を考えたきっかけは何ですか？
妻の妊娠がきっかけです。転職前は学習塾で勤務をしており、午後に出社して深夜に帰宅する生活でした。一方で妻は日勤のため、夫婦の時間が合わずコミュニケーションの機会も限られていました。出産と子育てというライフステージの変化を目前にして、家族で過ごす時間を大切にしたいという想いが強くなり、転職活動をスタートさせました。
Ｑ．転職活動はどのように行いましたか？
転職エージェントを積極的に活用しました。在職しながら転職活動を行いましたが、ちょうど冬季の受験シーズンで繁忙期と重なり、時間的な限界を感じていたのを覚えています。求人情報を探して「新潟 転職」で検索した際に『新潟転職ドットコム』の存在を知り、相談を申し込みました。希望条件をふまえた求人企業のマッチングや、企業との面接日時の調整を行ってくれる点など、時間的な制約を解決できました。
Ｑ．サクラパックス様の入社の決め手は？
現職にお世話になることを決めたのは、仕事と家事育児を両立できるビジョンが見えたからです。選考の段階で人事担当者に取り計らってもらい、同じ子育て世代の営業社員の方と面談の機会を設けていただきました。社内にロールモデルとなる先輩がいることは大変心強かったですし、家事育児との両立が十分可能な環境という認識が持てました。
Ｑ．転職後にポジティブな変化はありましたか？
妻と生活サイクルが一致したことと、前職と比べて残業時間も減り、夫婦でのコミュニケーションの時間が増えました。転職前は夫婦で過ごす時間は1日1時間とれれば良い方でしたが、転職後は1日3～4時間に増えました。妻から「転職してくれて本当に良かった」という言葉をかけて貰えたときは、何より嬉しかったです。
Ｑ．異業種への転職でしたが、ギャップはありましたか？
幸いにもギャップはほとんど感じませんでした。営業職としての採用でしたが、入社直後は自社製品の知識を習得するための研修期間をかねて、製造現場に3か月ほど作業補助からスタートしました。製造現場を経験したことで一連の生産工程の理解と、製造部門の諸先輩と相談しやすい関係を構築ができたことで、営業職にスムーズに入ることができたのは大きいと思います。
社内間の連携の取りやすさが成約に繋がる
製造工程が把握できていることでスピーディな納期回答や、商品の特性に対しても理解が深くなったため、お客様の課題に対して適切な提案をできるようになりました。また製造部門と連携を図ることで、規格外の難しいオーダーに対しても代替アイデアが生まれ、成約に結び付いた事もありました。
ユニークな自社商材が多数あり、商談のきっかけを作りやすい
サクラパックスは自社開発のダンボール商品を展開しています。その一つに「持ちやすいダンボール」という、名前のとおり持ち手が痛くなりづらい特性をもった商品があります。この商品がきっかけで別のニーズの掘り起こしに成功して、新規取引先から受注を獲得することができました。競合他社にない自社商材があることは差別化に繋がりますし、営業活動では商談の起点を作れるため有難いです。
Ｑ．今後のご自身の目標を教えて下さい
現状はまだ先輩社員の助けを借りながら業務を遂行することもあるため、出来るだけ早く一人立ちできるよう研鑽を積みたいと思います。様々な商談や取引先の課題解決を行う中で自分だけの経験を積み重ねていき、将来的には相互に助け合えるような関係性を目指したいです。
Ｑ．転職を考えている方にアドバイスをお願いします
人は少なからず周囲の環境に影響を受けるので、一緒に働く人にポジティブなマインドを感じるかどうかは大切な視点だと思います。前職では学生たちから、現職では前向きなマインドをもった先輩同僚に囲まれて、良い刺激を受けています。私の場合は関係者各位に協力をいただき、選考段階でこの点を確認することができました。各社事情があるので、すべての企業で対応は難しいかもしれませんが、転職エージェントを活用しているのであれば相談してみてはいかがでしょうか。
担当コンサルタントから一言
Ｓさんとの当時の面談を振り返ると、家庭と仕事の両面を大切にする誠実さと責任感の強さが印象に残っています。塾の教室長として学生・保護者・講師といった幅広い世代との関係構築とマネジメント職務を遂行していたことから、未経験の業種でもポテンシャルを発揮していただける確信がありました。
今回のインタビューに際して、無事にお子さんを出産されたことと、転職したことで奥様からも喜びの声があったと伺いました。Ｓさんの人生の転機に微力ながら寄与できたことに心から嬉しく思います。今後の益々の活躍を楽しみにしております。
